おばあちゃんの必死さにびっくりしたのだ。

その後はお菓子を少し食べてから、お昼の準備をした。

おばあちゃんがお菓子を探している間に、もうお昼頃になっていた。

私はおばあちゃんの手伝いをしながら、食器を洗った。

天沢さんは椅子に座り、黙って私たちの料理を見ていた。

なんでこんなに、見てくるんだ。こっちが照れるわ。

「…っ、あの……天沢さん、こっちばかり見ないで、何かやっててくれないですか?」

天沢さんはジッーと私達を見ていたが、私は集中できない。

「…なになに、照れてるの。気にしないでいいから」

ニコニコとした表情で私に言ってくる。
こいつ、出来るまで見ているつもりだ。

私は構わず、おばあちゃんと一緒に料理を作った。

二〇分後、料理が出来上がった。

お昼にしては、ボリュームたっぷりの肉じゃが、お肉、サラダなど彩りなメニューがテーブルに並んだ。

天沢さんは美味しそうと言いながら、頂きますと両手を添えて、食べていた。
私とおばあちゃんも頂きますと天沢さんと一緒に食べた。

朝もおばあちゃん達と一緒に食べたけど、何かが違うと心の中で思っていた。

だけど、分からなかった。

私は初めて人と囲んで、食事をした。今分かったんだ。こんなにみんなで食事することの違いに驚いた。

一人で食べる時と、みんなで食べる時の方がすごく楽しく思えた。

私は胸から何かが湧き上がってくるように、目から涙が流れてきた。