「これがハイパー探査システムですか」と地球の王女さま。

月面だ。

都市アメリカ。

ハイパー探査システムが稼働していた。

超空間を経由した超光速ベースの歪みを探知する。

「はい。
アルコルの技術もありましたが、偉大なるアメリカの力は健在です」と報道官。

アメリカ大統領リーガルは不機嫌そうにモニターを見る。

これからセレモニーのイベントだ。

「パーティーだぞ」とリーガル。
「食べ物ですね」と地球の王女さま。

「そういうことだ。
しかしロシア人が多いのが気になるな」

地球の王女さまはPCを弄る。

「どうしたんだ?」とリーガル。

「ハイパー探査システムに反応があります」
「どういうことだ?」