「………はっ!」
気がつけば、久美子は病室にいた。唯斗と手は繋いだままだった。
「夢……?」
いつの間にか、眠ってしまっていたらしい。床に膝をつき、ベッドに寄りかかるような体勢で寝ていた自分に、内心驚いた。
「ユイト……」
夢の中ではあるが、精一杯の説得はした。彼は目覚めてくれるだろうか。
「お願い……!」
久美子は、彼の手をギュッと握りしめた。
その瞬間。
「う………」
微かな声とともに、唯斗の手が反応した。
「ユイト!?」
これは、意識が戻ったという信号なのだろうか。分からない。実際そんな場面に立ち会ったことなどないのだから。
でも、きっとそうだ。
久美子は、躊躇することなく、ナースコールを押していた。
気がつけば、久美子は病室にいた。唯斗と手は繋いだままだった。
「夢……?」
いつの間にか、眠ってしまっていたらしい。床に膝をつき、ベッドに寄りかかるような体勢で寝ていた自分に、内心驚いた。
「ユイト……」
夢の中ではあるが、精一杯の説得はした。彼は目覚めてくれるだろうか。
「お願い……!」
久美子は、彼の手をギュッと握りしめた。
その瞬間。
「う………」
微かな声とともに、唯斗の手が反応した。
「ユイト!?」
これは、意識が戻ったという信号なのだろうか。分からない。実際そんな場面に立ち会ったことなどないのだから。
でも、きっとそうだ。
久美子は、躊躇することなく、ナースコールを押していた。