なるほど。ネコモリサマが以前に住んでた所って、そう意味なのか。
「そういえば、ここは新社で、前に本社が有ったって聞いた事がある」
「で、その場所はどこなんでしょう」
私と三笠君が、期待の眼差しで素子さんの次の言葉を待つ。
「それが、私は知らないんだよね。そういうの、あんまり関心なくてさ。ごめんね」
「御家族の方とか、ご存じありませんか?」
「おじいちゃんなら、知ってるかもだけど。今、アメリカ西海岸に旅行中」
そうですか…。と項垂れる三笠君。
いい線行ってたのになぁ。と、私も肩を落とす。
「そういう昔の話なら、奥寺さんに聞けば分かると思うけど」素子さんが呟く。
私は、その名前にピクリと反応する。
「奥寺さんて…。奥寺彩愛《あやめ》さんの家ですか?」
「そうだよ。あなた、彩愛ちゃんを知ってるの?」
「はい。アーちゃんは、同級生なんです」
「そうなの。あそこも、うちと同じで古くからこの町に住んでるから、お互い懇意に
してるんだ」
そういえば、アーちゃんのとこって、もの凄く古いお屋敷だった。
期待できるかもしれない。早速、アーちゃんに連絡してみよう。
「そういえば、ここは新社で、前に本社が有ったって聞いた事がある」
「で、その場所はどこなんでしょう」
私と三笠君が、期待の眼差しで素子さんの次の言葉を待つ。
「それが、私は知らないんだよね。そういうの、あんまり関心なくてさ。ごめんね」
「御家族の方とか、ご存じありませんか?」
「おじいちゃんなら、知ってるかもだけど。今、アメリカ西海岸に旅行中」
そうですか…。と項垂れる三笠君。
いい線行ってたのになぁ。と、私も肩を落とす。
「そういう昔の話なら、奥寺さんに聞けば分かると思うけど」素子さんが呟く。
私は、その名前にピクリと反応する。
「奥寺さんて…。奥寺彩愛《あやめ》さんの家ですか?」
「そうだよ。あなた、彩愛ちゃんを知ってるの?」
「はい。アーちゃんは、同級生なんです」
「そうなの。あそこも、うちと同じで古くからこの町に住んでるから、お互い懇意に
してるんだ」
そういえば、アーちゃんのとこって、もの凄く古いお屋敷だった。
期待できるかもしれない。早速、アーちゃんに連絡してみよう。