私は急いで階段を駆け下りる。
階段を降りると、廊下の途中に出る。
廊下の向こう側が、リビングとダイニングキッチン。
廊下を右にいくと玄関ホール。
左に行くと、トイレ、浴室があり、廊下の突き当たりが勝手口だ。
私は、玄関ホールに走る。
玄関には、ある筈の翠の靴は無かった。
下駄箱を開けてみても、翠の靴はない。
通学用の運動靴、私とお揃いのスニーカー、お気に入りのローファー、そして翠が
一番大切にしているバスケシューズ。…全てない。
もう、翠が家出したのは、間違いない。
私は、大慌てでダイニングに駆け込んだ。
「お母さん。大変!! 翠が家出した!」
「あら、お早う。早いのね。あなた、今日から、お休みじゃなかった?」
暢気な顔のお母さんが、これまた暢気な調子で答える。
「そんなことより、大変。翠が家出したんだよ!」
対面式のキッチンを挟んで、お母さんと対峙する。
階段を降りると、廊下の途中に出る。
廊下の向こう側が、リビングとダイニングキッチン。
廊下を右にいくと玄関ホール。
左に行くと、トイレ、浴室があり、廊下の突き当たりが勝手口だ。
私は、玄関ホールに走る。
玄関には、ある筈の翠の靴は無かった。
下駄箱を開けてみても、翠の靴はない。
通学用の運動靴、私とお揃いのスニーカー、お気に入りのローファー、そして翠が
一番大切にしているバスケシューズ。…全てない。
もう、翠が家出したのは、間違いない。
私は、大慌てでダイニングに駆け込んだ。
「お母さん。大変!! 翠が家出した!」
「あら、お早う。早いのね。あなた、今日から、お休みじゃなかった?」
暢気な顔のお母さんが、これまた暢気な調子で答える。
「そんなことより、大変。翠が家出したんだよ!」
対面式のキッチンを挟んで、お母さんと対峙する。