真夜中の零時を過ぎ、午前一時を迎え、午前二時が私を追い越した。
けれど、私は寝ることはできなかった。
ベッドに横たわったまま暗闇の天井を見つめる。
私は未だに後悔の浜辺を彷徨っている。
翠との諍いに対する自責の念が、波となって私の足を打つ。
悔恨の引き波が、足の下の砂を削り去っていく。
私の足元は次第に不安定になり、後悔の砂に首まで埋まっていく。
翠の部屋の様子が気になって、いつまでたっても眠れない。
重苦しくい冷たい時間が、私を置き去りに通り過ぎていく。
○
いつの間に、眠ってしまったのだろうか。
何かに顔を触られて目が覚めた。
ムニムニムニ。
柔らな何かで、頬を突かれる。
「止めてよ。翠」
覚めかけの意識の中で、寝言のように口を動かす。
ムニムニムニ。
再び頬を小突かれる。
なんだろ。何で触られてるんだ?
小指? それとも、ヌイグルミの手? 軟らかくフサフサした触感だ。
けれど、私は寝ることはできなかった。
ベッドに横たわったまま暗闇の天井を見つめる。
私は未だに後悔の浜辺を彷徨っている。
翠との諍いに対する自責の念が、波となって私の足を打つ。
悔恨の引き波が、足の下の砂を削り去っていく。
私の足元は次第に不安定になり、後悔の砂に首まで埋まっていく。
翠の部屋の様子が気になって、いつまでたっても眠れない。
重苦しくい冷たい時間が、私を置き去りに通り過ぎていく。
○
いつの間に、眠ってしまったのだろうか。
何かに顔を触られて目が覚めた。
ムニムニムニ。
柔らな何かで、頬を突かれる。
「止めてよ。翠」
覚めかけの意識の中で、寝言のように口を動かす。
ムニムニムニ。
再び頬を小突かれる。
なんだろ。何で触られてるんだ?
小指? それとも、ヌイグルミの手? 軟らかくフサフサした触感だ。