その事を分かっているのか、翠も私の事を慕ってくれる。
お姉ちゃん。美寿穂姉ちゃん。
そういって、いつも私の後をついて回った。
普段の私と翠は、超がつくくらいに仲がいい。
喧嘩なんて、全くと言っていいほど、したことがない。
それだからなのか、却って、仲直りの仕方が分からなかった。
自分の怒りの納め方が、分からなかった。
多分、私が翠をあんなに泣かせたのは、昨日が初めてだと思う。
夜になって、翠が私の部屋を訪れて、
「明日、家を出ていく」
と告げた。
その言葉が気になって、私は眠れなかった。
翠が、その言葉を発したときに、謝るべきだった。
翠を抱きしめ、
「御免ね。翠が大好きだよ」
そう言えば良かった。
後悔の波が私を飲み込む。罪悪感の引き潮に、私は引き込まれていく。
お姉ちゃん。美寿穂姉ちゃん。
そういって、いつも私の後をついて回った。
普段の私と翠は、超がつくくらいに仲がいい。
喧嘩なんて、全くと言っていいほど、したことがない。
それだからなのか、却って、仲直りの仕方が分からなかった。
自分の怒りの納め方が、分からなかった。
多分、私が翠をあんなに泣かせたのは、昨日が初めてだと思う。
夜になって、翠が私の部屋を訪れて、
「明日、家を出ていく」
と告げた。
その言葉が気になって、私は眠れなかった。
翠が、その言葉を発したときに、謝るべきだった。
翠を抱きしめ、
「御免ね。翠が大好きだよ」
そう言えば良かった。
後悔の波が私を飲み込む。罪悪感の引き潮に、私は引き込まれていく。