アーちゃんが隣に居てくれたお陰で、噂好きコンビに絡まれずにすんだ。
帰りもアーちゃんと一緒に帰る。これで、一安心。
「美寿穂さぁ。本とに、三笠君に告白した方が良いって」
「えぇー…。でもぉ」
「そうやって考えてる間に、例の女の子が彼女になっちゃたら、どうするの?」
「そ、それは…。三笠君がその子を選んだんなら、諦めるしか…」
「そんな消極的な気持ちじゃ、ダメ」
アーちゃんが私の前に立ちふさがり、両手を私の肩の上に置く。
「美寿穂。あなたは、この夏休み中に三笠君に告白する。それが、あなたの宿題」
「えーっ! そんな、無理だよ…」
「絶対に上手くいくから。ねっ! 約束だよ」
とうとう、三笠君への告白が、私の宿題にされてしまった。
自分の思いを伝えず、このまま三笠君に恋人が出来るのを、黙ってみているのか。
それとも、私の気持ちを打ち明けて、友達でいようね、と言われて振られるのか。
どっちに転んでも、私はこんな未来しか思い描けない。
私が三笠君から好かれるなんて、とても有りそうにない。
だって、私には何の取り柄もないんだから。
アーちゃんは、気が利く所とか、ひた向きな所が美点だとか言ってくれるけれど、
自分ではそんな実感は持っていない。
自分に自信がないのが欠点だと言われるけれど、自信が持てる所など無いのだから
仕方がない。
だから、私の方から告白なんて絶対に無理。
そんな勇気があるのなら、もう百万遍くらい告白してる。
きっと、百万遍振られてるだろうけど。
帰りもアーちゃんと一緒に帰る。これで、一安心。
「美寿穂さぁ。本とに、三笠君に告白した方が良いって」
「えぇー…。でもぉ」
「そうやって考えてる間に、例の女の子が彼女になっちゃたら、どうするの?」
「そ、それは…。三笠君がその子を選んだんなら、諦めるしか…」
「そんな消極的な気持ちじゃ、ダメ」
アーちゃんが私の前に立ちふさがり、両手を私の肩の上に置く。
「美寿穂。あなたは、この夏休み中に三笠君に告白する。それが、あなたの宿題」
「えーっ! そんな、無理だよ…」
「絶対に上手くいくから。ねっ! 約束だよ」
とうとう、三笠君への告白が、私の宿題にされてしまった。
自分の思いを伝えず、このまま三笠君に恋人が出来るのを、黙ってみているのか。
それとも、私の気持ちを打ち明けて、友達でいようね、と言われて振られるのか。
どっちに転んでも、私はこんな未来しか思い描けない。
私が三笠君から好かれるなんて、とても有りそうにない。
だって、私には何の取り柄もないんだから。
アーちゃんは、気が利く所とか、ひた向きな所が美点だとか言ってくれるけれど、
自分ではそんな実感は持っていない。
自分に自信がないのが欠点だと言われるけれど、自信が持てる所など無いのだから
仕方がない。
だから、私の方から告白なんて絶対に無理。
そんな勇気があるのなら、もう百万遍くらい告白してる。
きっと、百万遍振られてるだろうけど。