私は、ミドリや謎写真の事をお母さんに尋ねるために、スマホを手に部屋を出る。
と、そこで私は何かに曳かれるような気持ちで、立ち止まる。
丁度、私の隣の部屋の前だ。
ここは、元々は子供部屋になる筈の区画だった。
けれど、子供は私しか生まれなかったので、納戸代わりに使われている。
何故か、この部屋の様子が気にかかる。
いや、それよりも謎写真のことを…。
急いで、階下に向かおうとする…。
…でも、どうしても納戸代わりの部屋の様子が気になって仕方がない。
ミドリの姿形や、謎写真の事より、もっと切実な何かが、そこにある気がする。
私は思い切って、その部屋のドアを開ける。
中には…、予想通り何もなかった。
今の季節に使わない暖房器具、衣類の収納ケース、非常食に防災用品グッズ。
様々なものが、薄らと埃をかぶったままで収められている。
あれ?
何だろう。急に涙が出てきた。
私は、以前には、もっと違う心持ちで、この部屋を訪れていた気がする。
涙が、止まらない。
あるべきものが、ここに無い。
そんな、喪失感が私の心を揺り動かす。
と、そこで私は何かに曳かれるような気持ちで、立ち止まる。
丁度、私の隣の部屋の前だ。
ここは、元々は子供部屋になる筈の区画だった。
けれど、子供は私しか生まれなかったので、納戸代わりに使われている。
何故か、この部屋の様子が気にかかる。
いや、それよりも謎写真のことを…。
急いで、階下に向かおうとする…。
…でも、どうしても納戸代わりの部屋の様子が気になって仕方がない。
ミドリの姿形や、謎写真の事より、もっと切実な何かが、そこにある気がする。
私は思い切って、その部屋のドアを開ける。
中には…、予想通り何もなかった。
今の季節に使わない暖房器具、衣類の収納ケース、非常食に防災用品グッズ。
様々なものが、薄らと埃をかぶったままで収められている。
あれ?
何だろう。急に涙が出てきた。
私は、以前には、もっと違う心持ちで、この部屋を訪れていた気がする。
涙が、止まらない。
あるべきものが、ここに無い。
そんな、喪失感が私の心を揺り動かす。