「今日は由梨ちゃん、お見えになりませんでしたね」
閉店後、私がお店の入り口のシャッターを閉めたところで、レジを閉めていたミーコさんが心配そうに口にした。
「そうですね」
今日はなかなか来ないなとは思っていたけれど、結局由梨ちゃんは閉店までお店に来ることはなかった。
最近、由梨ちゃんの中でここに来るのが日課になっているようだったため、私もミーコさんも、厨房にいる坂部くんも、今日も由梨ちゃんは来るものだとばかり思っていた。
もしかしたら、何か用事があったのかもしれない。
この寒い季節、体調を崩してしまったのかもしれない。
こればっかりは全くもってわからないので、心配になるのも当然だ。
「何もなければいいのですが……」
「そうですね。もしかしたら今日は都合が悪かったのかもしれないし、また由梨ちゃんはミーコさんに会いに来てくれると思います」
「……綾乃さん、ありがとうございます」
ミーコさんと由梨ちゃんは、まるで歳の離れた本当の姉妹のように見えるときがある。そのくらいお互いに慕い、信頼している間柄なのだろう。
きっと今日の由梨ちゃんは何らかの事情で来られなかったのだと思いたい。
けれど、それからというもの、毎日のように来ていた由梨ちゃんは、ぱったりと来なくなった。
ミーコさんも直接由梨ちゃんの連絡先を知っているわけではないらしく、理由はわからないままだ。
もしかして新しいお父さんのことで、何かあったのだろうか。
閉店後、私がお店の入り口のシャッターを閉めたところで、レジを閉めていたミーコさんが心配そうに口にした。
「そうですね」
今日はなかなか来ないなとは思っていたけれど、結局由梨ちゃんは閉店までお店に来ることはなかった。
最近、由梨ちゃんの中でここに来るのが日課になっているようだったため、私もミーコさんも、厨房にいる坂部くんも、今日も由梨ちゃんは来るものだとばかり思っていた。
もしかしたら、何か用事があったのかもしれない。
この寒い季節、体調を崩してしまったのかもしれない。
こればっかりは全くもってわからないので、心配になるのも当然だ。
「何もなければいいのですが……」
「そうですね。もしかしたら今日は都合が悪かったのかもしれないし、また由梨ちゃんはミーコさんに会いに来てくれると思います」
「……綾乃さん、ありがとうございます」
ミーコさんと由梨ちゃんは、まるで歳の離れた本当の姉妹のように見えるときがある。そのくらいお互いに慕い、信頼している間柄なのだろう。
きっと今日の由梨ちゃんは何らかの事情で来られなかったのだと思いたい。
けれど、それからというもの、毎日のように来ていた由梨ちゃんは、ぱったりと来なくなった。
ミーコさんも直接由梨ちゃんの連絡先を知っているわけではないらしく、理由はわからないままだ。
もしかして新しいお父さんのことで、何かあったのだろうか。