それに、さっきミーコさんは“坂部銀士と私も”って言った。
つまりそれは、目の前にいるミーコさんも人間ではないということだろうか。
「おまえの目に俺は何に見える?」
再び先程の漆黒の長髪に三角耳とモフモフの尻尾を携えた姿に変えた坂部くんが、再び通路の奥から私の前に現れる。
「何って……、コスプレ……?」
瞬間、目の前の坂部くんがガクッと頭を垂れた。
「だから違うって言ってるだろうが」
「……えっ?」
三角の耳、モフモフの尻尾。
そこから連想される動物を思い浮かべて口を開く。
「……猫?」
「違うな。猫のあやかしはこいつだ」
坂部くんはそう言ってミーコさんを見やると、ミーコさんはニャンとさっきも聞いた猫の鳴き声を上げて、白い猫の姿になった。
「えぇえっ!?」
ただ普通の白猫と違うのは、四つ足ではなく、人間のように二つ足で平然と立っているところだろうか。
「猫の、あやかし……?」
「さすが紅茶の効果がよく効いているようだ。さっきほど派手に取り乱さなくて済んでるな。あれではうるさくてかなわん」
「な……っ」
「自覚あるだろ?」
確かに衝撃的なことが次々と起こるわりに、驚きはするものの、何だかんだでさっきから冷静に考えられている気がする。
つまりそれは、目の前にいるミーコさんも人間ではないということだろうか。
「おまえの目に俺は何に見える?」
再び先程の漆黒の長髪に三角耳とモフモフの尻尾を携えた姿に変えた坂部くんが、再び通路の奥から私の前に現れる。
「何って……、コスプレ……?」
瞬間、目の前の坂部くんがガクッと頭を垂れた。
「だから違うって言ってるだろうが」
「……えっ?」
三角の耳、モフモフの尻尾。
そこから連想される動物を思い浮かべて口を開く。
「……猫?」
「違うな。猫のあやかしはこいつだ」
坂部くんはそう言ってミーコさんを見やると、ミーコさんはニャンとさっきも聞いた猫の鳴き声を上げて、白い猫の姿になった。
「えぇえっ!?」
ただ普通の白猫と違うのは、四つ足ではなく、人間のように二つ足で平然と立っているところだろうか。
「猫の、あやかし……?」
「さすが紅茶の効果がよく効いているようだ。さっきほど派手に取り乱さなくて済んでるな。あれではうるさくてかなわん」
「な……っ」
「自覚あるだろ?」
確かに衝撃的なことが次々と起こるわりに、驚きはするものの、何だかんだでさっきから冷静に考えられている気がする。