「かーなちゃん、良く頑張りました!」

面接が終わり、二人が帰った後に私は大きく息を吐き出した。それを見ていた対馬さんが背中をトントンと軽く叩く。

「ドキドキしました……。二人共、良さそうな方で良かったです」

「俺もそう思った。面接の途中、カナちゃんの表情が強ばってなかったから気にいったのかな~?とは思ったよ」

「対馬さんには何でもお見通しなんですね…」

二人で笑い合った。

アールグレイの紅茶を入れて、お取り寄せのバウムクーヘンを一緒に食べる。バウムクーヘンを四等分して、残りは福島さんとヒロ君の分。

今度からはアシスタントさんの分もお取り寄せしなきゃなぁ。仕事中の休憩は大切だよね。

「それよりも……、ヒロ君とは上手くいってる?」

「う、上手くって……、な、何ですか?」

ヒロ君との関係性は特別何もないが、通信制の高校からの手紙を見られてしまった事に、名前を聞いただけで酷く動揺している。

「仲良くなった?」

「あ、えっと……毎回少しずつ、距離は縮められてると思います」

「……そう、良かったね」

対馬さんは自分から話題を降ってきたくせに、そっぽを向き、つまらなそうに答えた。