自分自身が知りたくて確認した事実だったのに、悔しくて切なくて、やるせなくなった。

潤兄が一人で抱えていたのに、俺は何もしてあげられなかった。

その後も茜ちゃんからの連絡はなく、時が過ぎた。

いつの日か茜ちゃんに会える日を夢見て、俺は学校生活を堪能した。潤兄も少しずつ、以前の生活を取り戻し、笑顔を見せてくれるようになった。

潤兄が高校三年になり、国内のトップクラスの有名大学に合格。両親に負担をかけたくないと言って、国立大学しか受験しなかった潤兄だったが無事に合格。停学処分になった事もあったが、先に手を出したのは潤兄ではなく、その他は品行方正、成績優秀だった為に緩和されたのかな?俺にはその辺の事はよく分からないが、

合格おめでとう、潤兄。