“カナミちゃんを捕まえた理由”
―――聞きたいような、聞きたくないような、どっちつかずの思い。
私は今の時間が楽しくて、輝いていて、もう、これ以上は望みたくなかったのに……帰り際に、大変な事を口走ってしまう事になる。
……後悔先に立たず。
「ごちそうさまでした!!」
私は美味しいグラタンと、茶葉から淹れたアイスティーをお腹一杯堪能して、おまけにデザートまで御馳走になってしまって、気持ちもお腹も満たされた。
思わず手を合わせて、『ごちそうさま』って言ってしまった。
「……ぷ、食べてる時から思ってたけど、会った時からは想像出来ない位、幸せそうな顔するのな。ギャップが面白いなぁ……」
ヒロ君は、楽しい物をみつけたかのように一人でクスクスと笑っている。
あ、あ、あ。
私は何て恥ずかしい事をしちゃったんだろう。
ヒロ君は、頬の火照りを自分自身で感じている私と目が合うと吹き出した。
私は、どう反応したら良いのか分からずに俯く。
「……行こ、っか」
俯く私に気付いたからか、早く行きたかったからかは分からないけど、私の腕を取り、私を椅子から立たせた。
優しい笑顔と共に……。
―――聞きたいような、聞きたくないような、どっちつかずの思い。
私は今の時間が楽しくて、輝いていて、もう、これ以上は望みたくなかったのに……帰り際に、大変な事を口走ってしまう事になる。
……後悔先に立たず。
「ごちそうさまでした!!」
私は美味しいグラタンと、茶葉から淹れたアイスティーをお腹一杯堪能して、おまけにデザートまで御馳走になってしまって、気持ちもお腹も満たされた。
思わず手を合わせて、『ごちそうさま』って言ってしまった。
「……ぷ、食べてる時から思ってたけど、会った時からは想像出来ない位、幸せそうな顔するのな。ギャップが面白いなぁ……」
ヒロ君は、楽しい物をみつけたかのように一人でクスクスと笑っている。
あ、あ、あ。
私は何て恥ずかしい事をしちゃったんだろう。
ヒロ君は、頬の火照りを自分自身で感じている私と目が合うと吹き出した。
私は、どう反応したら良いのか分からずに俯く。
「……行こ、っか」
俯く私に気付いたからか、早く行きたかったからかは分からないけど、私の腕を取り、私を椅子から立たせた。
優しい笑顔と共に……。