私はいつしか、人が大嫌いになっていた。

今でこそ、対馬さんと福島さん、ヒロ君と接しているけれど……

以前は全く受け入れられず、引きこもりの毎日だった。

まぁ、そうなるのにも理由があったのだけれども―――……

始まりは高校一年の春だった。

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「おはよ、ミヒロちゃん!!」

中学の同級生の近藤 茜ちゃんと駅で待ち合わせ。

私が通う(通っていた)高校は、都内でも有名な進学校。

同じ中学の同級生からは、茜ちゃんと私の二人しか在籍しない。

茜ちゃんとはクラスが一緒になった事はなく、受験の時に仲良くなった。

その後も関係は続いて、『受かったら、一緒に通学しようね』と約束していた。私達、二人は念願の受験合格を果たし、晴れて高校生となる。

「クラスが一緒だなんて、ラッキーだったよね」

「うん。一緒だから、心強いよっ」

中学の同級生が二人しか居ないし、当然、クラスは別になるかと思っていたけれど……

私達は一緒だった。

けれども…この奇跡なような出来事がやがて、運命をイタズラしようとは、この時は予想も出来なかった―――……

「ミヒロちゃんてさ、漢字だと…“心優”って書くんだよね?名前、可愛いよね」

「ありがとっ!!でも、私の容姿にあってないかな〜なんて思うんだ…」

当時の私は、ぽっちゃり型で、目は一重。

あんまり……可愛くないと思うんだ。