鏡で確認すると……女の子っぽくて可愛い!!

お店の中の証明が、ネックレスに反射してキラキラ光る。

欲しいな、コレ。

「コレ、下さいっ!!」

鏡で見れば見るほどに可愛くて、つい、声を張り上げていた。

お金、何とか足りそうだし……買っちゃおうっと。

店員さんにネックレスをハズしてもらい、持ち帰りの準備を頼んだ。

そういえば……

私のネックレスを買いに来たわけじゃなかった。

「ご、ごめんなさい!!……つい、自分の……」

ふと我に返り、ヒロ君に慌てて謝る。

「いや、大丈夫だよ。……カナミちゃんが元気を取り戻したから、良かった」

ヒロ君はクスクスと笑ってるけれど、そんな言葉は反則だよ。

胸が高鳴り、キュンって締め付けられた。

恋をしちゃいけないのに……恋に発展しちゃうのかな。

ただ仲良くなりたい……、そんなのは嘘だ。

恋をしたいのに、お別れが怖くて逃げてる、ただの……


言い訳だった。

繋ぎ止める“何か”があれば良いのに―――……