うーむ。とアッキーが唸ったあと、話を始める。
「その考え方。良いんじゃない。情報公開の理念と似た考え方だよね」
「情報公開?」
「そう、政治や行政の決定過程が秘密だと、非効率や不公正が起きるおそれがある。
でも、その過程を公開し、誰がどのように決定を行ったか、国民やマスコミが監視を
することが出来れば、透明性が高められる。非効率や不公正が防げる」
「ふんふん」
「それと同じで、超能力のことを公開した方が、秘密にしておくより悪用が防げるん
じゃないかな」
 アッキーが賛成してくれた。
「そうね。私も、そんな気がする」シーちゃんも私の意見に傾いている。

 うーん。陸くんが、唸る。もう、一押しか。
「それに、超能力救助隊が活躍したら、多くの人から感謝されて、応援をしてくれる
人達が出てくると思うの。もしも、超能力を政治的に利用したり、兵器に利用したり
する動きが出てきたら、そういう人たちが反対してくれると思う」
「そうだよ。今は、SNSとかの情報発信が力を発揮する時代だ。応援をしてくれる
人達が僕たちの力になってくれる」
「私もそう思う。超能力を守るのは、私達四人だけじゃないんだよ」

 陸くん、困った顔で思案中。えーい、最後の手段だ。
 私は、陸くんの手を取り
「お願い、陸くん。陸くんの協力が必要なの」
 と懇願した。
 陸くんが、じっと私の目を見ている。
 心の中で、『陸くん、協力して。私、人の役に立ちたいの』と繰り返す。
 実際の時間では数秒だろうか? でも、私には数分間に感じられるほどの間、私は
陸くんと見つめ合った。