陸くんがカメラに向かって話しかける。
「こちらトリフネ船内。聞こえますか?」
応答は無い。モニターに映る管制室の様子も変化はない。
「今度は、美幸さんが言ってみて」
「こちらトリフネ船内です。管制室! 聞こえてますか?」
やはり反応は無い。
「やっぱり通信は切れたみたい」
うーん。陸くんが唸る。
そして次の瞬間。陸くんが、カメラに向かって飛んでもない事を話し始めた。
「こちらトリフネ。聞こえてますか。僕たち、気が変わりました。セルベルク行きは
中止します」
「ちょっと! 陸くん! なに言いだすの?」
「僕たちは、セルベルクには行きません。これから実力行使でカプセルを壊します。
近くに居る人は離れてください」
「ちょっと待ってよ。陸くんの言ってた秘策って、これだったの?」
「違う、違う。本当に、回線が切れてるのか確かめてるんだ」
「こちらトリフネ船内。聞こえますか?」
応答は無い。モニターに映る管制室の様子も変化はない。
「今度は、美幸さんが言ってみて」
「こちらトリフネ船内です。管制室! 聞こえてますか?」
やはり反応は無い。
「やっぱり通信は切れたみたい」
うーん。陸くんが唸る。
そして次の瞬間。陸くんが、カメラに向かって飛んでもない事を話し始めた。
「こちらトリフネ。聞こえてますか。僕たち、気が変わりました。セルベルク行きは
中止します」
「ちょっと! 陸くん! なに言いだすの?」
「僕たちは、セルベルクには行きません。これから実力行使でカプセルを壊します。
近くに居る人は離れてください」
「ちょっと待ってよ。陸くんの言ってた秘策って、これだったの?」
「違う、違う。本当に、回線が切れてるのか確かめてるんだ」