ですよねー。
 まぁ、シャワー如きで超能力の有無が確かめられる訳ではないけれど……。
 てか、ほんとに私がエスパーだったなら、毎日空を飛んで登校してるよ。
 有名人になって、テレビとかで引っ張りだこになってるかもぉ。デレェー。
 イヤイヤ。正義の味方になって、人助けに飛び回ってるはず。キリッ!
 なぁーんて、夢をみてても仕様がないか……。所詮、私は凡人よ。はぁ。
 などど、無駄な溜息をついてみる。

「美幸。お風呂洗ってくれたー?」
 あ、お母上だ。チェック、キビシー。
「はーい」と返事をする。
「シャンプー入れ替えてくれた」
「やったよー」
「じゃぁ、あと洗濯お願いねー」
「へいへーい」

 こんな感じで、お母さんの用事に追いまくられていたので、超能力について考える
時間は持てなかった。
 私が、本物の超能力と向き合うことになるのは、翌日になってからの事である。