いずれにしろ、陸くんが二人の所に行っていないのは確からしい。
 さて、何処を捜そうか。闇くもに探していても、行き違いになるだけだ。
 まず、AI部の部室に行くことにしよう。
 陸くんのお母さんの話だと、陸くんはAI部の皆に会うために外出したという。
 それなら、私の居所が分からなければ、部室に向かうはず。

 そう考え至ると、私は、学校に向かって一目散に走り始めた。