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 どうしたの、シーちゃんのこの不可解な態度は? まさか、ソラシドレスキューの
事を忘れちゃった?
 って、そうか。きっと、近くに誰か居るんだ。それで、ソラシドレスキューを知ら
ない事にしてるのね。それならそうで、上手く話しを合わせないと。
「えーと、ソラシドレスキューの事は置いといて。陸くん、そっちに行ってない?」
「だからぁ、陸くんて誰?」
「同じクラスの佐藤陸くん!」
「同じクラス? あぁ~、あの中二病だとかいう大人しい男子。来てないけど……」

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 またまた、シーちゃんの謎反応だ。ソラシドレスキューを知らないフリをするのは
良いとして、陸くんの事を知らないと言い張るのは何でだろう?
 理由の詮索はともかく、シーちゃんの所に陸くんが行っていないのは確かだ。
「じゃあ、もし陸くんが行ったら、待たせておいて。それから、私に電話頂戴」
「分かった。繋がったらね」

 シーちゃんとの通話を切る。再度、陸くんに電話をかけてみるが、繋がらない。
 続けて、アッキーに電話をかけてみる。
 何回目かに繋がった。
 しかし、アッキーとの話の内容も、シーちゃんのそれと同じだった。
 アッキーも、ソラシドレスキューの事や陸くんの事を知らないと言う。
 そのように振る舞っているのか? それとも、本当に忘れてしまったのか?
 一体、二人に何があったというのだろう。