「天変地異は分からないけど、動物の予知能力というのは違うと思うね」
陸くんから意外な答えが返ってきた。
いつも私の超能力を目の当たりにしているのに、動物の超能力は否定するの?
「どうして、そう思うの」
「理屈が分からないからって、直ぐに超常現象と結び付けるのは短絡的だよ」
と到って真面目な答えが返ってきた。
「『燕が低く飛ぶと雨が降る』って知ってる?」と陸くん。
「うん。聞いた事がある」
「これって、燕の予知能力のように思われるかも知れないけど、違うんだ。ちゃんと
理屈がある」
「どんな?」
「燕は、トンボとか蚊とか、飛んでいる小さな昆虫を、空中で捕らえて食べるんだ。
雨が降るような天気だと、湿度が高くなる。それで、昆虫の羽根が湿って重くなり、
高く飛べなくなる。だから、その昆虫を餌にする燕も、低く飛ぶことになる」
「なるほど」
「僕たち人間には分からない微妙な湿度の変化も、小さい生き物からすれば、大きな
変化なんだ。要は、視点の違いで、僕らが超能力と思う事でも、燕に取っては当然な出来事なんだ」
陸くん、なかなかの博識だ。と感心する。
陸くんから意外な答えが返ってきた。
いつも私の超能力を目の当たりにしているのに、動物の超能力は否定するの?
「どうして、そう思うの」
「理屈が分からないからって、直ぐに超常現象と結び付けるのは短絡的だよ」
と到って真面目な答えが返ってきた。
「『燕が低く飛ぶと雨が降る』って知ってる?」と陸くん。
「うん。聞いた事がある」
「これって、燕の予知能力のように思われるかも知れないけど、違うんだ。ちゃんと
理屈がある」
「どんな?」
「燕は、トンボとか蚊とか、飛んでいる小さな昆虫を、空中で捕らえて食べるんだ。
雨が降るような天気だと、湿度が高くなる。それで、昆虫の羽根が湿って重くなり、
高く飛べなくなる。だから、その昆虫を餌にする燕も、低く飛ぶことになる」
「なるほど」
「僕たち人間には分からない微妙な湿度の変化も、小さい生き物からすれば、大きな
変化なんだ。要は、視点の違いで、僕らが超能力と思う事でも、燕に取っては当然な出来事なんだ」
陸くん、なかなかの博識だ。と感心する。