シーちゃんたちの姿が見えなくなったころ、陸くんが話しかけてきた。
「美幸さん。話って何なの?」
「あっ、それ。その件は、もう良いの。もう済んだから」
「( ゚Д゚)ハァ? ナニ? ドユコト?」
 と突っ込まれたが、陸くんに今朝のことを話す訳にもいかない。
「何でもないの。さぁ、私達も帰ろう」
 と無理矢理に話を打ち切り、陸くんを伴って部室を後にした。

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 さて、今さらながら、私は重大な事に気が付いた。
 シーちゃんとアッキーを先に帰したので、私と陸くんの二人きりで帰る事になる。
 ソラシドレスキューで活動中は平気だけど、登下校で二人きりになるのは、気恥ず
かしい。