飛ぼうとしても飛べない。私の超能力が働かない。こんなの初めてだ。
陸くんが気絶したから? 陸くんとシンクロしてるので、その影響を受けてるの?
「起きて! 起きてー!!」と陸くんの体を揺する。
「……ああ」
陸くんが目を覚ました。落下が止まり、水平飛行に戻る。
「陸くん! 気をしっかり持って!」
と声をかけたが、返事がない。意識朦朧としているようだ。
ゆっくりと高度が下がり始めた。このままでは地上に落下する。
――どこか安全で広い場所。出来れば、人目に付かない所に降りないと――
急いで辺りを探す。
あった。
左手前方に町の運動公園がある。町内のスポーツ大会などが開かれる場所だ。
人に見られるかもしれないけれど、あそこなら安全に着陸できそうだ。
「陸くん。あそこに下りる」
風に流される風船のようにフラフラと飛行を続ける。
もう直ぐ、運動公園。
運動場が見えて来た。
人が集まっている。
幸いにもステルス状態は維持しているようなので、誰も私達に気が付かない。
このまま、運動場に着地……ができず、そのまま上空を行き過ぎる。
陸くんが気絶したから? 陸くんとシンクロしてるので、その影響を受けてるの?
「起きて! 起きてー!!」と陸くんの体を揺する。
「……ああ」
陸くんが目を覚ました。落下が止まり、水平飛行に戻る。
「陸くん! 気をしっかり持って!」
と声をかけたが、返事がない。意識朦朧としているようだ。
ゆっくりと高度が下がり始めた。このままでは地上に落下する。
――どこか安全で広い場所。出来れば、人目に付かない所に降りないと――
急いで辺りを探す。
あった。
左手前方に町の運動公園がある。町内のスポーツ大会などが開かれる場所だ。
人に見られるかもしれないけれど、あそこなら安全に着陸できそうだ。
「陸くん。あそこに下りる」
風に流される風船のようにフラフラと飛行を続ける。
もう直ぐ、運動公園。
運動場が見えて来た。
人が集まっている。
幸いにもステルス状態は維持しているようなので、誰も私達に気が付かない。
このまま、運動場に着地……ができず、そのまま上空を行き過ぎる。