えっ!? 三人が驚きの声を上げる。
「おい。それ、どういう意味だよ、佐藤」アッキーが気色ばる。
「ソラシドレスキューを止めようって、話」
「なんでだよ。一回騙された位で弱気になったのか? 俺たちの活動は大勢の人達に
支持されているんだ。こんなクズ野郎の一人や二人、無視すりゃ良いんだ」
「本当にそうか?」
「ああっ?」
「こいつのブログに対するコメント見てみな。大部分は『消えろ』とか『クズ野郎』
とかいったコメントだけど、『うp乙』とか『草不可避』とか、こいつを肯定してる
ようなコメントもある」
「……」
「『ソラシド・キモ』『ピンク女のヒス藁』なんてコメントもある。これ、明らかに
僕らに対する中傷だよね」

 ピンク女って私の事じゃない。
「酷い……」思わず落胆の声がこぼれ出た。
「それをワザワザ読む事ねえだろうが。お前、どっちの味方なんだよ」
 とアッキーが陸くんにくってかかる。
「味方とか敵とか、そんな事を言ってるんじゃないよ。こいつの真似をする奴が必ず
出てくる。その事を言いたいんだ」
「何人出て来たって同じだ。そんな奴ら無視してやれば良い」
「どうやって?」
「あっ?」
「具体的にどうやって、本物と偽物の救助要請を見分けるの? そんなの文面を見た
だけじゃ分からないよね。そもそも、SNSの救助要請を信用するなんて、嘘つきが
一人いるだけで、成立しないんだ」