……え?
クラスメートの発言を理解できずに硬直する私。
そんな私に構わず、彼女は言葉を続けた。
「あのあとさぁ、事件の事気になって調べてみたんだよねぇ。そしたら出てきたの。犯人の本名は『宮川来真』だってね。」
彼女のその発言に私は思わずビクッと震えた。しかし、私は負けじと反論する。
「何それ意味不明。私のお兄ちゃんは『一ノ瀬 響眞』だよ?なんでそうなるわけ?」
私は強くそう言ったが、彼女は私を鼻で笑った。
「そんなの改名したに決まってんじゃん。…私の親戚にさぁ、施設を出た後の宮川来真と同級生だった人がいるんだけど、これ見てよ。宮川来真…ううん、あんたの兄貴の一ノ瀬響眞が中1の頃の写真。」