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京都は観光地だけあっていろいろなものに興味をそそられる。そして人が多い。

駅に降り立った琴葉は、その景色や人、街並みに空気まで、すべてにおいて圧倒されていた。

「修学旅行で来たときと何か違う感じがする。」

「そりゃ街も進化するさ。さ、行こうか。」

雄大は琴葉の手を取って歩き出す。
さすがに12月も暮れとなると、空気が冷たい。

「寒くないか?」

「うん。雄くんの手あったかいね。」

雄大の大きな手に包まれているととても安心するし、心までぽかぽかしてくる。
それに二人で旅行だなんてドキドキワクワクが大きすぎて、琴葉は自然と頬が緩んだ。