何だかその反応が妙に可愛らしく見え、雄大は意地悪く煽ってみる。

「もしかして初デート?」

「でっ、デートなんですか?!」

更に頬が染まり、あまりにも初々しい反応に雄大は思わず笑みがこぼれた。
琴葉の反応が可愛くて仕方がない。

「じゃあ、いつが暇?」

「あの、できれば休業日の前日がいいです。あの、仕込みとかしなくていいし。」

断るすべも知らず、琴葉は雄大に言われるがまま正直に返事をする。
そんな素直なところもまた、雄大の表情をほころばせた。

minamiの休業日は月曜だ。
そうなると、日曜の閉店後がいいということになる。

「今度の日曜、閉店後に迎えに来るよ。」

「うわぁ、楽しみです!」

さっきまで顔を赤らめていたのに、今度はキラキラとした目で雄大を見る。
そんな琴葉の反応に、雄大は口元を押さえてひとりごちた。

「純粋すぎてヤバイ。こっちが恥ずかしくなるな。」