電車が来たのは
そのすぐあとだった。
寸前のところで引き寄せたらしく
間一髪、間に合ったようだ。
大きく深呼吸をしながら
自分が生きてる事に
本気でホッとしたよ。
“無我夢中”って
まさにこういうときに使うんだな…。
アタシが見たのは間違いじゃなくて
助け出したのはやっぱり早乙女さんだった。
「何してんのバカ!!」
未だ繰り返す荒い呼吸のまま
思わず早乙女さんに怒鳴ってしまったよ…
けれど彼女は
まるで人形のように表情を変えず
どこか一点を見つめているばかり。
全身ずぶ濡れで
その体はひどく冷えていた。
「このままだと風邪引いちゃうッ」」
まずはどこか室内に連れていかないとッ
必死に彼女の体を洋服の上から温めるように摩りながら
アタシはすぐに煌月に電話をした。
『七星か!
ヒナコは!?』
「見つけたから安心して…
ちょっとイロイロあったんだけど
とりあえずマンションに連れてくから…
煌月も向かって…」
それだけ伝え
タクシーを呼んで彼女を乗せ
アタシも乗り込んだ―――
そのすぐあとだった。
寸前のところで引き寄せたらしく
間一髪、間に合ったようだ。
大きく深呼吸をしながら
自分が生きてる事に
本気でホッとしたよ。
“無我夢中”って
まさにこういうときに使うんだな…。
アタシが見たのは間違いじゃなくて
助け出したのはやっぱり早乙女さんだった。
「何してんのバカ!!」
未だ繰り返す荒い呼吸のまま
思わず早乙女さんに怒鳴ってしまったよ…
けれど彼女は
まるで人形のように表情を変えず
どこか一点を見つめているばかり。
全身ずぶ濡れで
その体はひどく冷えていた。
「このままだと風邪引いちゃうッ」」
まずはどこか室内に連れていかないとッ
必死に彼女の体を洋服の上から温めるように摩りながら
アタシはすぐに煌月に電話をした。
『七星か!
ヒナコは!?』
「見つけたから安心して…
ちょっとイロイロあったんだけど
とりあえずマンションに連れてくから…
煌月も向かって…」
それだけ伝え
タクシーを呼んで彼女を乗せ
アタシも乗り込んだ―――