締め切りを少し延ばしてもらって
今日まで待ってくれているんだから
朝一番には課長に提出しないといけない。

もちろん何かどうか問題があれば
すぐにやり直さないとならないし
下手したらボツになり兼ねない。
今後のアタシの出版生命に大きく関わる。←大げさ。

だから何がなんでも
ココを乗り切ってみせる!!!!


と、意気込み臨んだ翌朝―――――


朝礼後
陽向さん(元カレ)も同席し
広報課長(♂)にすべての資料を提出。

真剣な眼差しで通読する課長を目の前にし
心臓が止まるんじゃないかと思うほど
緊張するアタシ。

一方、隣じゃヤツは涼しい顔して立っている。
この余裕な感じ…妙に腹立つ。


しばらく静寂な時間が続き
最後1ページに目を通し終えると
課長の表情は急に変わり…


「七星!よくやった!」


と、突然お褒めの言葉を頂いた。


「あ…大丈夫でした?」


何事かと瞬きを数回。
思わず聞き返してしまった。


「この企画なら面白そうだ。
内容も上手くまとまってる。
さっそく編集長にも見てもらう」