「では今からは
このメンバーで進めていく―――」
他部署の代表も交えて
打ち合わせが会議へと運び
着々と話はまとまっていった。
「七星さん
こっちの記事なんですが―――」
「あ、七星さん
こちらもあとで確認して頂けますか」
各部署とも関わりが出来た今
アタシの仕事は更に増えていく一方。
そんな中
煌月と元カレは―――
「セツナ…すげぇバイタリティだよな」
「…そうですね」
「付き合ってた頃もバリバリ頑張ってたけど
今はなんか更にバージョンアップしてる気がする。
“出来る女”ってヤツか?」
「…さぁ」
「この調子なら
期限には間に合いそうだし
あともう少しだな」
アタシの知らないところで
そんな話題になっていたらしい。
この生活が3週間ほどが経ち
仕上がりまで
残すところあとわずかになってきた頃―――
「…ッ」
ココのところ
不摂生が祟ったのか
不整脈が続いている。
薬を飲んでも
1日に何度も脈が飛ぶ。
ストレスなんだろうなとはわかってるんだけど…。