「それは…」


軽く聞いたはずなんだけど
急に暗い表情に変わり
なんとも答えにくそうに言葉を詰まらせたところを見ると
コレは“闇持ちタイプ”な理由なんだろうな。

この感じだと
たぶん内容はヘビーなんだろう。
関係のないアタシは
あまり深く関わっちゃいけないヤツだな。


「まぁ仲良くね？
　アタシもアタシで
　抱えてる仕事がいっぱいあるし
　お互い、頑張ろうって事で」


うわ、適当にまとめちゃったよ。←下手か。


「え…抱えてる仕事って
　他にもあるのか？」

「そうなんだよ～。
　新しい企画も進んでないのに
　他の雑誌の広報もやんないとだし
　今ウチの部署、人手が足りてないからね。
　仕方ない」


どんなに大企業の会社でも
人手不足はあるはずだし
会社としては深刻な問題だろうしね。


「さて、喋ってないで仕事するかな。
　じゃぁ煌月、またね」


ヒラヒラと去り際に手を振って
アタシはまたもパソコン片手に
元カレとの仕事が始まるんです。

って
コレが1番苦痛な時間なんだけど。


しかし実は
そんな事を言ってる場合でもなくなってしまい―――