「遅刻してないし
“また”って言うな」
数回は認めるけど
アタシ的にはそんなに多くはない…つもりだ。
「お前は遅刻の常習犯だからな」
おい。
聞き捨てならんな。
低血圧ながら頑張ってるわ。
…とは言え
ココ数年
朝の血圧が下がりすぎて起きるのがツライのは事実。
「そういえば煌月
なんでアンタまたウチの部署にいるのよ」
アンタは編集部でしょうが。
「打ち合わせに決まってんだろ。
それ以外に広報部(ココ)に来る理由なんてないだろ」
「…そうっすか」
遊びに来てんのか
暇つぶしに来てんのかと思ったわ。
「七星―
ちょっと話がある」
煌月と話していたかと思えば
いきなり課長に呼び出せれてしまった。
コレはやはり
また新たな不祥事(思い当たる節は多々…)の事としか思えん…。
「しっかり怒られてこいよー」
うるさいな、煌月。
嬉しそうに言うな。
足取り重く渋々と課長室へと向かうアタシとは裏腹に
煌月は何か言いたそうにニヤニヤこっちを見ている。
…腹立つなぁ。