「ど、どうって…」

「年齢も一緒だし
隣に住んでいますし…
恋愛感情とか…」

「ないない!
 偶然隣に住んでるだけであって
ただの会社の同期としか思ってないよ!」

「あ、そうなんですか?」

「もちろんです!」


だからお願いだから
アタシを巻き込まないでくれッ
そんな男女のゴタゴタはイヤだ!


「それなら安心しました。
 七星さんと争いたくないですもん!」


えぇ。
アタシはもっとイヤです。


「だから…七星さん」

「…なんでしょう」

「私からジンくんを
 取らないでくださいね?」


「え。」

「いくら七星さんでも
 私、許さないですから」


宣戦布告…っすか!?
こ、怖ぇよ女子!!!


「なんかヤケに楽しそうじゃん」


水を持って戻ってきた煌月。
アタシ達が仲良さげに見えたらしい。
今の会話のどこに仲良し感あったというんすか。
アンタの目は節穴か。


「ジンくんが優しいって話をしてたんだよ!」

「…へぇ」


煌月
そんな冷たい目でアタシを睨むな。
明らかに“嘘だろ。そんな話してねぇだろ”って
目が物語ってるから。