「…なんだよ。
 そんなに驚く事かよ」


アタシの反応に
イヤそう~な顔をしている。


「いや…だって…
 いきなり謝るから…
 急にビックリするって」


思いも寄らない発言に
何事かと思うでしょうが。


「お前なぁ。
 ったく…
 気にしてねぇなら、もう言わねぇ」

「ごめん、ごめん。
 でも別に迷惑掛けられたとは思ってないよ?」


まぁ、考えさせられましたけども…。


「お前に最低な事を言った。
 傷つけたよな…」

「煌月…」


よっぽど反省しているようで
落ち込んで見える。
そんなに気にしていたのか…


「悪いのはアタシの方だよ。
 煌月の気持ちも考えずに無神経な事を言って
 ツライ思いさせたんだから…」

「…いや。
 あのときの俺はどうかしてた…。
 気持ちに余裕がなくて
 荒れまくってた」


わかってるよ。
アンタの言いたい事は。
だから復活してくれてホッとしてる。


「でももうあんな煙草の吸い方するなよ~?
 締め切った部屋に充満するくらい大量に吸って…
 体に悪すぎる」

「…あぁ、そうだな」


鼻でフッと笑うコイツは
アタシが知ってる
いつもの煌月だった。