お役目を終えたアタシは
2人には黙って
そっと自分の部屋に戻ったが…
「…ッ」
胸の苦しさで
ズルズルと玄関先に座り込んでしまった。
薬なんて
飲む気にならない。
そんな痛みじゃない事は
よくわかってるから。
何が苦しいのか悲しいのか
頭ん中がグチャグチャで
どうしてなのか自分自身にもわかんなくて
無力だったんだって事だけは自覚していて…
なぜか涙が溢れてくる。
声を押し殺して
そんな泣き方してるから
また余計に心臓が締め付けられるくらい
息が苦しくて。
「ミンナはもっと
苦しんでいるんだから…」
何度もそう自分に言い聞かせ
また立ち上がろうとするのに
体に力が入っていかない。
今自分に
何が起きているんだろ…
考えても頭が働かず、ボーッとする…
鞄に入っているスマホのバイブが一瞬振動し
ハッキリとしない意識の中で取り出すと
送られてきたLINEの
“大丈夫か?”の返事に
アタシは無意識に電話を掛けていた。
「助けて…陽向さん…」
どうしてアタシは
この人に助けを求めたんだろうか…
そんな答えもわからないまま
アタシの意識はココまでだった―――
2人には黙って
そっと自分の部屋に戻ったが…
「…ッ」
胸の苦しさで
ズルズルと玄関先に座り込んでしまった。
薬なんて
飲む気にならない。
そんな痛みじゃない事は
よくわかってるから。
何が苦しいのか悲しいのか
頭ん中がグチャグチャで
どうしてなのか自分自身にもわかんなくて
無力だったんだって事だけは自覚していて…
なぜか涙が溢れてくる。
声を押し殺して
そんな泣き方してるから
また余計に心臓が締め付けられるくらい
息が苦しくて。
「ミンナはもっと
苦しんでいるんだから…」
何度もそう自分に言い聞かせ
また立ち上がろうとするのに
体に力が入っていかない。
今自分に
何が起きているんだろ…
考えても頭が働かず、ボーッとする…
鞄に入っているスマホのバイブが一瞬振動し
ハッキリとしない意識の中で取り出すと
送られてきたLINEの
“大丈夫か?”の返事に
アタシは無意識に電話を掛けていた。
「助けて…陽向さん…」
どうしてアタシは
この人に助けを求めたんだろうか…
そんな答えもわからないまま
アタシの意識はココまでだった―――