「お酒が弱くて…
 カクテル1杯しか飲んでいないんですけど…
 眩暈がしちゃって…」


カクテル1杯で酔いがまわるなんて…
アタシにそんな頃があったのだろうかと思うくらい
昔の事だな。


「七星、お前はどうしたんだ?」

「特にどうもしないよ。
 オッサン達のお酌に疲れて休憩しに来ただけ」


2人から少し離れたソファにアタシも腰掛け
貰った水を飲みながら腕時計で時間を確認。
もう22時か…。


「もう1杯、水を貰ってくるから
 お前は少しココで休んでろ」

「うん…ありがとう」


早乙女さんに対してd
やっさしいねぇ煌月。
なんだかんだ言っても
彼女にはそんな穏やかな表情をするだね。
ちょっと意外で笑える。



煌月が席を離れて
まさかの2人きり…。
なんか微妙にイヤだ。

しかしそんな中
最初に話し掛けてきたのは早乙女さんだった。


「ジンくんって
 昔から本当に優しいんです…。
 私が困っていると
 いつだって助けてくれる」

「そ、そうなんですね」


そんないきなり惚気
反応に困るわッッ