もう何回もコイツの部屋に寝泊まりしてるし
アタシんとこに看病にも来たんだった。


「七星がそんな事を急に意識するとはなぁー」

「な、なに」

「お前はいつからそんなに
 ”女”になったんだ?」

「おいコラ。一言多いわ」


アンタはアタシをなんだと思ってんだよ。


「前にも言ったけど
 お前に欲情しないから安心しな。
 勃たたねーよ」

「勃ッ」


言葉を選べ、言葉を!!
そして真っ向から全否定すんな!
そこまで言われると
さすがに女としての自信ってモンがなくなるだろうがッ


「腹立つなー…」


そもそもなんでコイツに
そこまで言われなきゃいけないのさ。
誰も欲情してくれなんて頼んでもないし。

イライラしながらも
ゆっくりとソファから降り立ち上がるが
胸の違和感は残ったままだけど
苦しさは大丈夫みたい。


「…平気か?」

「そうね。
 もう大丈夫そ」

「…ちゃんと病院に行けよな」

「あ、うん…」


女としての興味はないけど
人としては心配してるんだ…。


「あー…それと」


何か思い出したらしく
彼は続けた。