「…ん。
 眩しッ」


外から入り込んだ陽射しに
強制的に意識を覚醒させられた。

眠ってる間
暖かいな…って感じてたのは
いつの間にか体に掛けられていた布団のおかげみたいだ。

もしかして煌月が…?


「…痛ッ」


体を起こそうとしたけど
ヒドイ頭痛と怠さにすぐに諦め
またソファに体を沈めた。

この感じは…完璧な二日酔いだな。


あー…でも良かった。
息苦しさは落ち着いてる。
薬がないから飲めなかったけど
なんとか自力で治まったんだ…


今日は仕事も休みだし二日酔いだし
もう少し寝てよ。

なんて考えながら体の向きを変えてみたら
驚くような光景が目に飛び込んだ。



「・・・・なんで、ココにいんの?」


なぜ煌月がソファの端で
寝息を立てながら寝てるんだ?



「帰らなかったの…?」


まさかアタシが無意識に引き留めてた!?
そんな事してたのなら自分自身が怖いわ。


「…あ、起きたか?」


視線に感じたのか
いきなり起きたコイツに
こっちがビックリしてしまった。


「え、あ、う、うんッ
 そ、そうねッ!


なんだこのわかりやすいくらい焦ってる反応は。