でもまたコイツに怒られるな。
『心臓に悪い飲み方すんなって言っただろ!』って。
ごもっともです。


「水とか…飲むか?」


え?あら…?
意外と優しい…。


「そう…ね。
 頼んでもいいっすか?」

「あぁ」


躊躇なくすぐに棚からグラスを取り出し…
って、あいかわらず場所の把握がスゴイわ。

水を準備してくれている間に
アタシは腕時計の針を見ながら自分の脈を測った。
…まだ早いのは続いてるか。


「薬は?
 鞄の中か?」


なんか今日のアンタ…
マネージャーとか母親とか
そんな雰囲気の漂う過保護さですが。
どうしたの…?


「心配しすぎだって…
 大丈夫だから落ち着きなさい。
 ひとまずリビングに移動しよ…ッ」

「お、おい…」


ソファに行こうと立ち上がると
クラっと眩暈が起きてしまい
立ち上がる事も出来ない。

そんな様子を
またも煌月は心配そうな顔して見ている。

薬も切れてるから今回は長引きそうだ…


「ソファでいいんだな?」

「え…!?」


聞かれたかと思ったら
いきなり抱き抱えられ・・・・


抱き抱えられてる!?


「えッ、まッ」


なになになに!?