「あの人、だいぶヤバイ女だな。
 やってる事も言ってる事もクズだぞ。
 性根が腐ってる」


爽やかスマイルから一変。
表情が闇に包まれてますが
もしかしてとんでもないブラックが降臨してます…?


「早乙女さんと
何かあったんです…?」


こんな陽向さんを見るのは初めて。
ココまで言わせるくらいの何かがなきゃ
この人をこんな顔させないでしょ。


「問い詰めたら洗いざらい全部話した。
 ついでに裏の顔も本性も全部知った」

「あー…」


“裏の顔も本性も”は
アタシにも身に覚えがある。
そしてこの人をもそれを知ってしまったか。


「煌月はあの女の本性を知ってんのか?」

「さ、さぁ?」


幼馴染とは言え
たぶん、知らないと思う。
早乙女さんは煌月の事が好きなんだから
絶対そんな嫌われるような顔はしないだろうし
彼女、アイツにそこまでの怒りは出ない気がする。


「あーゆう女はタチが悪い。
 セツナを陥れようとしてるみたいだから
 気を付けてな?」

「あ、はい…」


陥れようとしてんのは
よく存じております。
だから困ってんのよ。
何が正解なのか…。