「なんでそんな…
 煌月は謹慎になったんでしょ?
 立場がどうとかって理由と
 自分が全部悪いって言ったから」


でもそんなの
たかが夜に他部署の人間と一緒にいたからって
絶対おかしいでしょ。


『それは構わない。
 お前が気にする事ないし
 責任を感じる必要もないから。
 体に障るからあんま深く考えんなよ』


なんでこんな時まで
人の心配してんの…
熱があって具合悪いんでしょ?
副編集長としても仕事に差し支えあるんじゃないの?


「アタシの事なんかより
 自分の心配しなよ、バカ」


こういうときの煌月は
本当、頼もしいし優しすぎる。
人として、社会人として
同期としても尊敬する。


「俺に惚れんなよ?」

「何アホな事言ってんの」


こういう冗談も言うけど
アンタはマジでいいヤツだよ。
だからこそ
早乙女さんの傍にいてあげないと…


『あの写真の事だけど
 お前は誰の仕業かわかってんのか?』

「え…」


なぜそんな急に核心に触れんのッ
そしてどうしてアタシに聞く!?