―――翌日。


「おはよ、煌月」


朝から仕事の事で編集室に来たアタシは
ついでにデスクで大人しく仕事をしている煌月の元に近付き
挨拶だけをしてみたが。


「…あぁ」


なんだか
もの凄く不機嫌な様子だ。


「何どうしたの、寝不足か?」

「…そんなところだ」

「彼女とヤリすぎで寝不足とは」


って笑いながらカワイイ冗談を言ってみただけなのに…


「うるせーな。
 こっちはイライラしてんだ。
 喧嘩振ってくるな」


まさかの反撃の倍返しが来た。
そんなに睨むな、怖いわ。


「八つ当たりされても困るんだけど。
 何、昨日なんかあったの?」

「あったってモンじゃねぇよ。
 仕事で疲れて帰ってみたら
 アイツがいるし飯作ってるし
 ずーっと喋ってるし帰んねぇしで
 ゆっくり休めんかった…
 プライベートもクソもねぇ…」


すっごいイライラを吐き出してるけど
ストレス溜まってんだねー。
通い妻をされる側も何かと大変なんだな。
煌月、ご愁傷様…。


「今日、お前のとこで寝るわ」

「・・・は?」


何をしれっと言い出した?