クラスメイト達もそうだ。わたしの行動に驚きと戸惑いを隠せないといった様子。

教室中の空気ががらりと変わり張り詰めてしまった気がして顔が一気に火照りだす。

恥ずかしい。穴があったら今すぐに隠れてしまいたいぐらいに。

とんでもないことをしでかしてしまったという焦燥感が全身を駆け巡る。

クラスメイト達はわたしの行動をどう感じているんだろう。

きっと呆れているに違いない。わたしなんかが藤原くんと一緒に図書委員になろうなんておこがましいことを考えていたことを。

ただ平凡にクラスの中に空気のように溶け込めるなら本望だったのに。

それなのに。こんなことに。ああ、消えてしまいたい。逃げてしまいたい。

今すぐ、この場所から。この息苦しい教室から。

慌てて手を引っ込めようとした時、

「小松さん、図書委員にピッタリだと思うな。みんなはどう思う?」

教壇の上に立つ学級委員長がうんうんと何かに納得したようにうなずきながらクラスメイトに意見を求めた。