体はどさっと芝生の上に仰向けに倒れた。

なに?今度は一体何をするの?

不安が全身を駆け巡り、思わず身を固くする。

すると、藤原くんは「あっ。別に変なことするつもりはないから」と笑って弁解して、わたしの隣に寝転んだ。

「こうやってみると、同じもの見てんのに全然違く見えるって知ってた?」

同じものでも違く見える。その言葉の意味を知りたくて、わたしは言われるままに桜を見上げた。確かに彼の言うとおりだった。

立ったまま見上げた桜と寝転びながら見上げた桜は全く違って見えた。

立ったまま見た時は桜の花びらにしか目がいかなかった。

でも、寝転んでみると桜の後ろの真っ青に澄んだ空にまで目がいった。