お願い。お願いだから。
わたしは必死に願った。
お願い。生きて。
「――藤原くん!!!」
周りの目なんてはがからず、声の限り藤原くんの名前を叫んだ。
「藤原くん!!」
もう一度大声で名前を呼ぶ。
お願い戻ってきて!!
その時、ふと時計の針が23時59分であることに気が付いた。
4月28日。23時59分。
わたしはそのとき、ようやく気が付いた。
今日が藤原くんのお父さんとお母さんとお兄さんの命日であることを。
そして、願った。藤原くんを助けてください、と。
両手を胸の前で組んで、何度も何度も願った。
「お願い、藤原くん……!!まだ話したいこともしたいこともいっぱいあったの。言いたいことも伝えたいことも……たくさんある。だからお願い……生きて。一緒に生きてよ」
一度大きく息を吸い込み、最後の力を振り絞ってわたしは叫んだ。
「藤原くん!!!!」
そのとき、真っすぐだった心電図のラインがピッピッと再び波打った。
「……よし、戻った!頑張れ、もう少し頑張れよ!!」
医師の声に力がこもる。
わたしは必死に願った。
お願い。生きて。
「――藤原くん!!!」
周りの目なんてはがからず、声の限り藤原くんの名前を叫んだ。
「藤原くん!!」
もう一度大声で名前を呼ぶ。
お願い戻ってきて!!
その時、ふと時計の針が23時59分であることに気が付いた。
4月28日。23時59分。
わたしはそのとき、ようやく気が付いた。
今日が藤原くんのお父さんとお母さんとお兄さんの命日であることを。
そして、願った。藤原くんを助けてください、と。
両手を胸の前で組んで、何度も何度も願った。
「お願い、藤原くん……!!まだ話したいこともしたいこともいっぱいあったの。言いたいことも伝えたいことも……たくさんある。だからお願い……生きて。一緒に生きてよ」
一度大きく息を吸い込み、最後の力を振り絞ってわたしは叫んだ。
「藤原くん!!!!」
そのとき、真っすぐだった心電図のラインがピッピッと再び波打った。
「……よし、戻った!頑張れ、もう少し頑張れよ!!」
医師の声に力がこもる。