「っ!」

なぜかズキンっと頭が痛んだ。

昨日、家に帰った後も藤原くんのことが心配でほとんど眠れなかった。

寝不足のせいかもしれない。

「結衣、どうした?」

突然、がばっと起き上がってわたしの顔を心配そうにのぞき込んだ藤原くんにわたしの方が驚きビクッと体を震わせた。

【ちょっと頭が痛くて】

「大丈夫か?まだ痛い?」

【もう大丈夫】

「よかった……」

ホッとしたように優しく微笑み、再び寝転ぶ藤原くん。

「なぁ、結衣」

藤原くんの方に視線を向けようとすると、藤原くんは「ストップ」とわたしを制止した。

「そのまま聞いて」

うん、わかったよ。

わたしは顔を再び元の位置に戻し、真っ青な空を見つめた。