斜め45度の世界を変えてくれたのは、キミだった。
最終章

伝えたい想い

「あーー!奏多じゃん!お前、何日サボったんだよ!」

翌朝、わたしは藤原くんの到着を今か今かと心待ちにしていた。

『明日はちゃんと学校に行く』

そう話していた藤原くんは約束通り登校してくれた。

友達と言葉を交わしてからこちらへ歩み寄ってくる藤原くん。

緊張していたわたしの頭上から落ちてきた大好きな人の声。

「結衣、おはよう」

【おはよう】

朝の挨拶をしていつものように藤原くんは自分の席についた。

しばらく空席だったその席に藤原くんが座っている。

大きな背中がすぐそばにある。

そう思うだけでわたしの胸はドキドキと高鳴る。

こんなにも幸せなことなんだ。

こうやって目の前に好きな人がいてくれることは。

これを恋っていうんだ。

甘酸っぱいけどほろ苦くもある。どことなく不安定な気持ち。

学校にいる間中、頭の中にあるのは藤原くんのことだけ。

そしてそれと同時に押し寄せてくる未来への不安で押しつぶされそうになる。

気丈にふるまっている藤原くんの気持ちを考えると苦しくなる。

どうしたら未来を変えることができるんだろう。

必死に考えて見ても答えはでない。

スマホで『未来予知』『正夢』と調べても非現実すぎて答えなんてどこにも書いていない。

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