どうしてこんなときにまでわたしの心配をしているの?

「最期まで一緒にいたいっていうのは、俺のエゴだと思ってたから」

藤原くんはそっとわたしの体を抱きしめた。

「俺と……一緒にいてくれんの?」

そんなの答えは決まってる。

わたしはずっと一緒にいる。藤原くんがそれを望んでくれるのならば。

言葉に出さずに藤原くんの背中に腕を回した。

「ありがとう」

わたしの気持ちが伝わったのか藤原くんはお礼を言った。

言葉にしなくても気持ちは伝わる。

わたしはわたしのやり方で藤原くんに気持ちを伝えよう。

大切だよって。大好きだよって。

それを教えてくれたのは、藤原くんだから。

藤原くんを励まそうとしていたのに、わたしは逆に藤原くんに包み込まれて涙を流した。

そんなわたしを藤原くんは優しく抱きしめてくれた。