斜め45度の世界を変えてくれたのは、キミだった。
第三章

友達

藤原くんは翌日も翌々日も学校に姿を見せなかった。

朝のHRで稲富先生が教室に入ってくるなり、

「先生―、今日も奏多休み~?何度もメッセージ送ってんのに連絡つかないんだけど」

どこからともなくそんな声が飛んだ。

「おばあさんは藤原がずっと寝てるって言っているし、俺にもよくわからない」

「えっ、マジ?起きられないぐらい体調悪いってこと?」

「どうやら体調は悪くないらしい」

「なんだよ、それ!ただのサボりじゃん!」

教室中が笑い声に包まれる。

「まぁそのうち来るだろう。それでだ、昨日配り忘れていたプリントを配る。小松と藤原が作ってくれた図書館だよりだ。すごくユニークだって職員室でも話題になってるぞ」

先生は列ごとにプリントを配り始めた。

前から後ろに回ってくるプリント。ぽかりと空いた藤原くんの席を飛ばしてプリントが私の手元へやってきた。

ふたりで必死になってつくった図書館だより。

分からないこともたくさんあったし、思った以上に大変な作業だった。

「えっ、てか、この絵なに!?ヤバくない~!?」

「うわ、マジだ!超下手くそ!!」

教室中が一斉に騒がしくなる。あちらこちらであがる笑い声。

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